こんにちは、すがらです!
徐々に気温が低い日が多くなってきましたね。
雪虫の大量発生などで困っている人も多いかと思いますが、これからの季節に重要なアイテム、ニットのCMも増えてきましたね。
毎年この時期に増えるCMがそう、新垣結衣さんのメルティキッスと綾瀬はるかさんのスフレヤーンですね。今年のCMは綾瀬はるかさんと斎藤佑樹さんと三毛猫が出演しています。
スフレヤーンといえば、ニットなのにチクチクしないというのが強みですよね。
ところで、『スフレヤーン』の”ヤーン”って何か気になりませんか?
ヤーンって一体なんなのか、その意味や由来も調べてみました。
また商品性能としては、長く着続けられるという声も多いですが、すぐ毛玉になったという声やフェルト化したという声もあるようです。
2023年のスフレヤーンはこれまでと比べ素材などに変化はあるのでしょうか?
また、毛玉や型崩れなどの劣化具合がどうなのか、現在の評判も調べてました。
ユニクロのスフレヤーン
ユニクロのチクチクしないニットとして人気の商品、『スフレヤーン』のCMが最近多く放送されていますね。
CMに使われている楽曲はサザンオールスターズで『鎌倉物語』。
ということはロケ地は鎌倉?と思って調べてみたところ、東京都日野市百草にある京王百草園という場所なんだそう。
ユニクロのCMは元々サザンの楽曲がよく使われていますし、去年は原由子さんと共演されていたので、その関係もあって原由子さんが歌う楽曲が使われたのかもしれませんね。
今回は綾瀬はるかさんと斎藤佑樹さん、ねこの2人と1匹が思い思いの時間を過ごす過程で一処に集まったという感じがいいですよね。
スフレヤーンの魅力といえば、先に紹介した通り、”ちくちくしない”ことですが、今回のCMでプッシュしているのは”ふわふわ”感と”軽さ”なんですね。
スフレヤーンの”ヤーン”とは?意味は何?
毎年CMを見ていて思うのが、スフレヤーンの”ヤーン”って何なんだろう?ということ。
スフレはあのふわっとしたお菓子なのでふわっとしたニットなんだろうなと想像がつきますが、じゃあヤーンとは…?
そこで調べてみると、スフレヤーンは”Soufflé yarn”と表記されており、”ヤーン”は、編み糸という意味の英語だということが判明しました。
編まれる前の毛糸のイメージで調べてみると、手芸店などでよく売っている形の毛糸が出てきました。
ということでネーミングイメージとしては『スフレヤーン』はまるでスフレのようなふわふわ感触の毛糸で編まれたニットということになりますね。実際、愛用されている方はSNSでも着心地の良さから買い足すという方も見られます。
今年もスフレヤーンのセーター欲しい!
ユニクロニットはスフレヤーンしか勝たん!
素材は何?スフレヤーンも毛玉になりやすい?
ちくちくしないことに加え、ふわっと軽いというユニクロニット『スフレヤーン』は秋から冬にかけてヘビーローテーションした場合、毛玉ができやすいのか気になりますよね。
素材を見てみると、化学繊維の混合であることがわかりました。
商品はハイネックのセーターからカーディガンまで形や布面積が違うので、素材や混合率は微妙に異なります。また、一部商品では使われていない素材もありますが、スフレヤーンを構成している素材はほぼ同じです。
ニットに使われる素材は様々ありますが、化学繊維はどちらかというと毛玉ができやすい素材です。そのため、手首など擦れやすい部分はどうしても毛玉ができるのが早いよう。
スフレヤーンは気持ちいいけど毛玉できるのが早いんだよな…
ワンシーズン着ただけで袖のとこ、ものすごい毛玉できた…
ニットのセットアップおすすめ!
スフレヤーンらしいんだけど今までのと全然違って毛玉出来ないし、カラバリ増やして欲しい!
人によって「毛玉できてない!」「すぐ毛玉になった!」と反応はさまざまです。
着方やサイズ感、たくさん動くのかそうでないかなど生活環境や洗濯事情によって異なってきそうですね。
静電気は起きやすい?
また、素材が化学繊維なので静電気が起きるのかどうかも気になりますよね。
繊維について調べてみたところ、図の左側、マイナスの素材にある方が静電気が起こりやすいといわれていることがわかりました。
マイナスとプラス、それぞれの素材の距離が離れているほど強く帯電することを”帯電序列”といいます。
下敷きを擦って髪の毛を立たせる遊びを現代っ子もやっているのかは不明ですが、下敷きの素材であるポリプロピレンと毛髪はプラスとマイナスであると同時にお互い遠い位置にあるため、強く静電気が起こる仕組みになっています。
スフレヤーンに使われている化学繊維はアクリル、ナイロン、ポリウレタンの3つでしたね。この図では、ナイロンはプラスの素材ですが、アクリルとポリウレタンはマイナスの素材であることがわかります。
ナイロンとマイナスの素材2種類の距離も遠めではあるので、静電気が起こってもおかしくはないと言えますね。
ユニクロのスフレヤーン、一昨年のやつは大丈夫だったのに、去年のやつは静電気がヤバすぎてすぐ手放してしまった…
SNSではその年によって静電気や毛玉具合がちょっと違うというような声も。
気になってメルカリなどで出品されているものを元に、去年以前のスフレヤーンを
調べてみると、素材が違ったこともあるようです。
過去にはウールを使わずに、レーヨンやポリエステルなど化学繊維で作られていた商品も。年ごとに微妙に違う反応があったのはこのためなのですね。
そうなってくると、今年のスフレヤーンはどうなのか気になってきますね。
2023年のスフレヤーン、評判はどう?
愛用者の間ではその年によって毛玉具合などが微妙に違うという声が気になり、今年2023年のスフレヤーンはどうなのか調べてみました。
スフレヤーンがどんなものか触りに行ってきた!
ちくちくしにくそうな風合いかな
薄手のふわっとしたものかと思ったら結構厚みがあった
シャツジャケットのインナーにと思ったけど、ちょっとイメージ違ったかも
スフレヤーンは毛玉というより全体的にフェルト化してくる…。
ユニクロのスフレヤーンの靴下温かい
むしろ熱い
でも絶対毛玉出来る
もし安くなったら買いだめする
10月ごろからのSNSでの評判では、使われている素材から、毛玉はやはりできやすいです。また、今年は『フェルト化』するという声もあるようです。
フェルト状になるのは、ウールが濡れた状態で揉まれることによって目詰まりが起こる現象です。一度フェルト化したウールは完全に元に戻ることはありませんので、取り扱いには気をつけなければなりません。
クリーニング店向けの洗剤を開発している共栄社化学から誕生した洗剤とその専門サイト『アンボメー』では、スフレヤーンに特化した洗濯方法を公開しています。
① 洗濯する量は、スフレヤーンのセーター類2枚~4枚
EMBAUMER
1枚ずつ裏返し畳んで洗濯ネットに入れて下さい。
洗濯物は最初から洗濯機に入れないで下さい。
② 洗濯機の設定
洗濯機の「おまかせコース」は使用しない。
「洗い」の水量は多い目(55L)
洗い時間は3分~5分
「すすぎ」は1回
「脱水」の時間は1分以内
「柔軟剤」は柔軟剤投入口に30ml 投入しセットします。
④ お洗濯の開始
スタートボタンを押し洗濯機に注水を開始します。洗濯水がある程度 注水さ
れたら一時停止ボタンを押して洗濯機を一時停止させます。
洗濯機の蓋ロックが解除されれば、洗濯槽に液体洗剤を40ml 投入します。
液体洗剤を投入した後に洗濯物をゆっくり投入します。投入が終了したら蓋
を閉めて再度スタートボタンを押して洗濯を開始してください。
~ここで豆知識~
洗濯物に直接水を掛けるとセーターやニットなど編み物製品は大きく
ダメージを受けてしまい縮みや毛羽立ち毛玉の原因になります。洗剤液
に洗濯物をゆっくり漬け込んでいくことで、これらの影響を防ぎます。
⑤ 乾燥(自然乾燥)
乾いたタオルの上に表返して平干しにて乾かすのが最善ですが、スペース的
に難しい場合は物干し竿に左右二つ折りで干して下さい。
上下二つ折りよりも伸縮むらが防げます。
干した時に洗濯物から水滴が落ちる場合は、もう一度洗濯ネットに入れて
更に1分ほど脱水を行ってから干し直して下さい。
※ 水分を多く含んだまま竿干しすると、自重によって伸びてしまいます。
また、スフレヤーンの風合いを付与するとしてアンボメーの液体洗剤「LESSIVE」と柔軟剤「ASSOUPLISSANT」を使用することを推奨しています。
少し手間はかかるものの、こうした洗剤や洗濯方法を実践すると、他の洗濯物と一緒にした時より長持ちする可能性が高まるかもしれませんね。
また、ユニクロは全商品をリサイクルする『RE.UNIQLO』という取り組みがあり、クーポン付きの回収キャンペーンを行なっていることもあります。
『試してみたいけど…』と二の足を踏んでしまう方は、こういったキャンペーンの時に数枚試してみてはいかがでしょうか。
毛玉にならないニット素材とは?
ニットは毛玉との戦いという面も確かにありますが、できるなら毛玉になりにくいニットを選びたいものですよね。スフレヤーンを機に調べてみると、
- ウール
- アンゴラ
- カシミヤ
- キャメル(ラクダ)
- アルパカ
など、天然の動物繊維が使われている製品は毛玉が出来にくく、出来ても自然と取れる毛質のものもあるようです。特にアルパカは直毛のため、毛玉は出来にくい素材として有名です。
自然界で生きるためには毛が絡まってもなんとかなるように出来ているんですね。
ただ、デメリットとしてはお値段の高さでしょうか。
高級感や毛玉のできにくさはとてもいいのですが、本物の毛となると、やはりお値段が張ってしまいますよね。体感としては、価格の低い順に
ウール<アンゴラ<カシミヤ
の感覚です。
ウールは毛玉になりやすいイメージですが高級なウールは違うのでしょうか。
ユニクロにもメリノウールのセーターなど毛100%商品の取り扱いがありますが、裏返して洗うこと、ネットの使用を推奨しています。
お手入れに一手間加えることで少しでも商品を長く愛用していきたいですね。
スフレヤーン着てみた(筆者談)
こうして色々と見てきて、「実際着てみないことには分からん!」と思った筆者は早速ユニクロへ。
スフレヤーンとの比較のため、価格が同じプレミアムラムのセーターも購入。約1ヶ月の間、週に3〜4日ずつ、9回ほど着た時点での筆者の所感を紹介します。
ユニクロセーターとの出会い:あ、ふわっとしてる
スフレヤーンコーナーには3種類のラインナップが揃っていました。
3Dタートルネックセーターとハイネックセーター、カーディガンの3つです。
形の好みから、今回はハイネックセーターを購入しました。
普段からユニクロの薄いロングTシャツとヒートテックのタートルネックのMサイズを着ているのですが、ニットのMは大きく感じます。
肩も腕も長い。お店で肩に合わせた時は気にならなかったものの、実際着てみると1サイズ下でも良かったかなと思います。
こちらがスフレヤーンのニット。
手に取ってみると、思ったよりも軽くふわっとしています。
ただ、この乾燥しがちな季節なのでパッとみた感じ「爪引っ掛けたら嫌だな」と思いました。SNSでは毛玉が出来やすそうな見た目との声もありましたが、どちらかというと毛羽立ちやすそうだなと感じます。
そしてもう一つのニットがこちら。
プレミアムラムシリーズのクルーネックセーターです。
値段は同じですが、こちらはウール100%の製品なので、毛玉ができるとしたらどちらの方が早いのかなと思いながら着てみました。
着心地:かなり良い!
筆者も「ニットはちくちくするから本当は好きじゃない」派であったので、
ニットを購入するのは5〜6年ぶりくらいです。
ニットのちくちくって、我慢ならないんですよね。今回は検証のため、とりあえず肌着の上に直接着てみました。
結果、本当にちくちくしないんです!
これには感動しました。
スフレヤーンの方はクルーネックなので特に首と生地が触れ合いますが、全く気にならないほどちくちくしません。ニット嫌いの筆者、検証を続けられるかとても不安でしたが、そんな心配は全く入りませんでした。
今までニットのちくちくで苦手意識があるという方にもおすすめしたいくらいのクオリティの高さです。
洗濯:手洗い推奨が判明。手間は必要
洗濯は上で紹介した方法を試そうかなと思っていましたが、いざ洗濯表示を見てみると、『手洗い』であることが判明しました。
そして、洗濯表示の下にはきちんと『毛玉が発生しやすい』の一文も。長く着るにはやはり、手間をかけて取り扱いには気をつけなければならない、ということですね。
ちなみにプレミアムラムもほぼ同じ表示でした。
この洗濯表示の意味をまとめてみると、左から順番にこのようになっています。
洗濯機に手洗いコースがあるという方は洗濯機でも洗えるかもしれませんが、そんな機能はついていない筆者の洗濯機。となると手洗いは洗面器にお湯を張り、おしゃれ着洗いの洗剤で押し洗いします。
一番毛玉になりやすい手首を奥に折り畳んだ状態でネットに入れて洗います。
長時間は水に漬けず、サッと押し洗いしてサッとすすぎまで終わったら洗濯機で脱水をかけます。次にポタポタ水が垂れてこない程度に弱く脱水します。筆者の洗濯機の場合は1分。
型崩れ防止のため、肩の部分が幅広のハンガーを使います。
ニット伸びるの、こわい。
1ヶ月着てみて:少し毛羽立ち+毛玉のでき始めが見える
この11月中、2つのニットを実際に高い頻度で着て、洗濯してみた感想としては、
『気を遣ってケアすれば毛玉は出来にくくすることができる』でした。
では、着てみた後の写真をご覧ください。
こちらはニットの正面です。
一見分かりにくいかと思いますが、角度を変えてみると摩擦によって毛玉のでき始めのようなものがちらほら見えます。
しかし、毛玉が気になるほどの状態ではありません。毛玉ができやすい素材なので、できるのは仕方ないとしてもキレイに着られているのではないでしょうか。
続いて首元を見てみましょう。
首のそばの折り返しも綺麗な状態です。
ただ、よく見てみると生地の端は少し毛羽立ちかほつれ始めかという部分も出てきて
います。
続いて袖の部分を見てみましょう。
全面・首・袖の3つの中では、やはり袖が一番毛羽立ちが目立っており、摩擦が激しいことがわかります。まだ毛玉にはなっていないものの、パッと見で毛羽立ちがわかるので、毛玉の一歩手間かなという状態です。
全体的にはまだ毛玉になっておらず、ニットにしては良い状態を保っているのではないでしょうか。
続いて、プレミアムラムのセーターを見ていきましょう。
こちらが前面。手間暇かけた洗濯のおかげか、良い状態です。
毛玉のでき始めも多少見られますが、どちらかというとスフレヤーンの方が少ない気がします。
続いて首元。ハイネックのように折り返して首に触れる部分はないので、こちらの方が綺麗な状態です。
続いて袖の部分です。
こちらは内側に毛玉のでき始めが少し見られるものの、袖口はプレミアムラムの方が綺麗です。
総合的な感想としては、『どちらも多少気を遣ってお手入れをすれば、キレイに着られる』ということでした。
SNSでは1回着ただけで毛玉になりそうといった声もあったので不安だったのですが、実際に着てみるとそんなことは全くありませんでした。
また、検証でヘビロテしてざぶざぶ洗ったのにも関わらず、フェルト化している部分もないので洗濯時に水に浸かる時間を短くするのも重要だと感じます。
ただ、他の洗濯物と同じようにネットに入れず、ザッと洗濯機で洗ってしまえばあっという間に毛玉になるのだろうなという雰囲気は確かにあります。洗濯表示に忠実にケアをしたからこそ、このような状態を保てたと思います。頑張った、自分。
やはり手間は手間ですが、洗濯の仕方一つでかなり違うなと感じました。
着比べてみてわかったのですが、手触りはスフレヤーンの方がしっとりしているので着心地を重視したい方はスフレヤーンをおすすめします。一方、毛羽立ちが少なかったのはラムの方なので、型を重視したい方はプレミアムラムの方が良いのではないかと思います。
まとめ
ここまでお読みいただきありがとうございました。今回はユニクロのニット『スフレヤーン』について調べました。
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